パブリックダーリン~私と彼と彼氏~
「見て!期間限定まるっとプリン!」
くるくると巻かれたクレープの上にちょこんっとプリンがまるっとひとつ乗せられている。その周りを生クリームが囲んで、ビジュ最強なクレープを彗くんがにぃっと笑って私に見せた。
「おいしそう!」
笑顔も何より、クレープを両手で持ってるところが可愛い。
「紫衣ちゃんは?何にしたの?」
「チョコバナナ~!」
「絶対うまいやつ!」
イートインスペースなんてないから駅前をブラブラしながら歩いてクレープを食べることにした。
ひとくちかじれば口の中にチョコレートが広がって甘くておいしくて、しあわせだなぁ。
隣を見れば彗くんがいるんだもん。
私より全然大きな口でクレープにかぶりついてた。
「もうすぐ体育祭じゃん?」
「そうだね」
「紫衣ちゃんは何出るの?」
「えー…私は」
あんまり運動が得意じゃない、んだよね。
さっきの走りを思い出してもらえればわかるんだけどすぐ息切れしちゃうぐらい体力もないし。
「…玉入れ」
「玉入れ!?」
「うん、玉入れ」
絶対一種目は出場必須な体育祭、運動できなくてもどうにかなりそうな競技に立候補してなんとか当選した。
そんなお気楽種目に出場って人に言うのはちょっと恥ずかしいんだけど、だってあいつ運動できないんだって思われるような気がして…
「えーっ、いいな!めっちゃ楽しそうじゃん!」
彗くんがパァッと目を広げた。
相変わらず大きな声で、すれ違った人がびっくりしてたけど。
「絶対勝ってよね!オレ応援してるから!」
もしかして笑われるかもって思ってたから、そうやって言ってくれるのが嬉しかった。
「うん!がんばるね!!」
彗くんといるのは楽しい。
ちょっと声が大きいけど、明るくて元気で一緒にいると私まで明るくなれて楽しい。
そんなところが好きだよ、彗くん。
絶対がんばるんだ、玉入れ!
優勝しちゃうもんね、玉入れ!!
くるくると巻かれたクレープの上にちょこんっとプリンがまるっとひとつ乗せられている。その周りを生クリームが囲んで、ビジュ最強なクレープを彗くんがにぃっと笑って私に見せた。
「おいしそう!」
笑顔も何より、クレープを両手で持ってるところが可愛い。
「紫衣ちゃんは?何にしたの?」
「チョコバナナ~!」
「絶対うまいやつ!」
イートインスペースなんてないから駅前をブラブラしながら歩いてクレープを食べることにした。
ひとくちかじれば口の中にチョコレートが広がって甘くておいしくて、しあわせだなぁ。
隣を見れば彗くんがいるんだもん。
私より全然大きな口でクレープにかぶりついてた。
「もうすぐ体育祭じゃん?」
「そうだね」
「紫衣ちゃんは何出るの?」
「えー…私は」
あんまり運動が得意じゃない、んだよね。
さっきの走りを思い出してもらえればわかるんだけどすぐ息切れしちゃうぐらい体力もないし。
「…玉入れ」
「玉入れ!?」
「うん、玉入れ」
絶対一種目は出場必須な体育祭、運動できなくてもどうにかなりそうな競技に立候補してなんとか当選した。
そんなお気楽種目に出場って人に言うのはちょっと恥ずかしいんだけど、だってあいつ運動できないんだって思われるような気がして…
「えーっ、いいな!めっちゃ楽しそうじゃん!」
彗くんがパァッと目を広げた。
相変わらず大きな声で、すれ違った人がびっくりしてたけど。
「絶対勝ってよね!オレ応援してるから!」
もしかして笑われるかもって思ってたから、そうやって言ってくれるのが嬉しかった。
「うん!がんばるね!!」
彗くんといるのは楽しい。
ちょっと声が大きいけど、明るくて元気で一緒にいると私まで明るくなれて楽しい。
そんなところが好きだよ、彗くん。
絶対がんばるんだ、玉入れ!
優勝しちゃうもんね、玉入れ!!