パブリックダーリン~私と彼と彼氏~
ケイは私のことどう思ってるんだろう。
別にどう思われててもいいんだけど、私が好きなのは彗くんでケイじゃないから。
でも、全部把握されてるってなんか…
なんか…
あれじゃない!?
「柏木と何言い合ってたの?」
「え!?」
「遠くから見てたけど、なんか言い合ってるみたいだったから」
やっと私が出場する種目の玉入れの番、選手入場口で並んで始まるのを待っていた。
「あれ?違った?」
「う~ん…違くは、ないけど」
美月に見られていたらしい、ケイと話しているところを。
「あ、内容を聞きたいとかじゃなくて!紫衣と柏木ってあんな風に言い合うんだなって思っただけだよ」
あ、なるほど。
あの彗くんがワーワー言ってるイメージってないかもしれないよね、美月からしたら不思議に思ったかもしれない。
「うん…、ちょっとね?でもケンカとかそんなんじゃないよ!」
「そっか、ならいいけど」
“彗くん”とはケンカしてないのは本当だからね。ケイとはケンカするほどの関係性かどうかもわかんないし。
「ちょっと見てただけだけどさ、いい感じだね紫衣と柏木って」
「え…?」
「言いたいこと言い合えてるってことでしょ?いい関係じゃん」
いい関係…?
彗くんと悪い関係とは思ったことないけど、いつも楽しいし一緒にいられて嬉しいし。
だけど言いたいこと言い合えてるって言われると…
今私には彗くんに言えないことがある。
彗くんが嫌な思いをしたら嫌だから言わないことに決めたけど、本当にそれでいいのかな?
だって暇だからって理由で彗くんの中にいるようなヤツだよ?
このまま言わないのが正解なのかな…
どっちなんだろう。
モヤモヤしながら始まった玉入れは全然集中できなくてあんまり球が入らなかった。
そのせいかわからないけど負けちゃった。
別にどう思われててもいいんだけど、私が好きなのは彗くんでケイじゃないから。
でも、全部把握されてるってなんか…
なんか…
あれじゃない!?
「柏木と何言い合ってたの?」
「え!?」
「遠くから見てたけど、なんか言い合ってるみたいだったから」
やっと私が出場する種目の玉入れの番、選手入場口で並んで始まるのを待っていた。
「あれ?違った?」
「う~ん…違くは、ないけど」
美月に見られていたらしい、ケイと話しているところを。
「あ、内容を聞きたいとかじゃなくて!紫衣と柏木ってあんな風に言い合うんだなって思っただけだよ」
あ、なるほど。
あの彗くんがワーワー言ってるイメージってないかもしれないよね、美月からしたら不思議に思ったかもしれない。
「うん…、ちょっとね?でもケンカとかそんなんじゃないよ!」
「そっか、ならいいけど」
“彗くん”とはケンカしてないのは本当だからね。ケイとはケンカするほどの関係性かどうかもわかんないし。
「ちょっと見てただけだけどさ、いい感じだね紫衣と柏木って」
「え…?」
「言いたいこと言い合えてるってことでしょ?いい関係じゃん」
いい関係…?
彗くんと悪い関係とは思ったことないけど、いつも楽しいし一緒にいられて嬉しいし。
だけど言いたいこと言い合えてるって言われると…
今私には彗くんに言えないことがある。
彗くんが嫌な思いをしたら嫌だから言わないことに決めたけど、本当にそれでいいのかな?
だって暇だからって理由で彗くんの中にいるようなヤツだよ?
このまま言わないのが正解なのかな…
どっちなんだろう。
モヤモヤしながら始まった玉入れは全然集中できなくてあんまり球が入らなかった。
そのせいかわからないけど負けちゃった。