パブリックダーリン~私と彼と彼氏~
玉入れが終わったら私の体育祭も終わっちゃう気がして来たかもしんない。玉入れだから練習とかもいっぱいした!って感じではないんだけど、私が参加するのってこれだけだからなぁ。
 

あとはずーっとタスキをかけて、彗くんの騎馬戦を見てタスキをかけて、彗くんの棒倒しを見てタスキをかけた。



そんでもってそうこうしてたら…

体育祭最後の種目、クラス対抗リレーが始まる時間が迫って来た。



っとその前に3年生の応援合戦があるから、ここで私の体育祭実行委員の仕事は終わって…


ここからが私の自由時間~♬
彗くんと一緒にリレー応援しようねって約束したし、私の体育祭は終わっちゃったけど今年の体育祭はまだあとちょっと…

「紫衣!」

って思ってたのに。

「美月、どうしたの?」

タスキ係の仕事を終えて自分のイスの置いてある場所へ向かおうとしたら正面から焦った様子の美月と、その後ろからこれからリレーに出る子たちが走って来た。

「今からのリレーなんだけど1人出られなくなった!」

「え!?なんで!?」

「部活対抗のリレーにも出てたんだけど、その時(ひね)っちゃったみたいで」

この前の前の種目は部活対抗リレーだった、んだけど帰宅部の私には関係ない種目であんまりちゃんと見てなかったなぁ…タスキのことしか考えてなかった、そんなことになってたなんて。

「それで出場者1人足りなくて」

じぃっとみんなが私を見てる。

え、何?

なんでそんなに見て来るの…?
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