パブリックダーリン~私と彼と彼氏~
断り切れなかったの。
なんであんなこと言っちゃったんだろうな…
「どー考えても無理でしょ…!」
まだクラス対抗リレーが始まる前、気分を少しでも落ち着かせたくて中庭の手洗い場まで来た。何かするわけでもないのに勢いでひねっちゃった水道の水を止めた。
まだリレー始まってないのにテンパっちゃってる…
「行かなくていいのか?もうすぐ始まるぞ」
「ケイ…!」
話しかけながらも私の方は見ないで、手洗い場をイスの代わりにしてもたれるように座った。
「……見てたの?」
「別に、隣通ったら聞こえて来たから」
「……。」
そろそろ3年生の応援合戦が終わる、その前に行かなきゃなんないのに…全然足が向かない。心臓がバクバクして拒絶反応起こしちゃってる。
「…やっぱり引き受けなきゃよかった」
だって私が出たら負けるに決まってるし、走ってくれたらいいって言ってもみんな勝ちたいに決まってるもん…!
「集合のアナウンス流れてるぞ」
「……。」
始まっちゃう、選手入場までに入口に行かないと失格になっちゃう…のはわかってるんだけど。
「無理だよ、私には絶対無理だもん!」
今までリレーの選手なんてやって来なかった、てゆーかずっと逃げて来たのに!
「運動超苦手なんだよ!?手汗やばいし、バトン持てないよ!私にできるわけっ」
「うだうだ言ってねぇで早く行けよ」
はぁっと息を吐いて吐き捨てるように言った。
何、それ…
私は必死に悩んでるのに困ってるのに。
そんな言い方するの?
「…。」
なんであんなこと言っちゃったんだろうな…
「どー考えても無理でしょ…!」
まだクラス対抗リレーが始まる前、気分を少しでも落ち着かせたくて中庭の手洗い場まで来た。何かするわけでもないのに勢いでひねっちゃった水道の水を止めた。
まだリレー始まってないのにテンパっちゃってる…
「行かなくていいのか?もうすぐ始まるぞ」
「ケイ…!」
話しかけながらも私の方は見ないで、手洗い場をイスの代わりにしてもたれるように座った。
「……見てたの?」
「別に、隣通ったら聞こえて来たから」
「……。」
そろそろ3年生の応援合戦が終わる、その前に行かなきゃなんないのに…全然足が向かない。心臓がバクバクして拒絶反応起こしちゃってる。
「…やっぱり引き受けなきゃよかった」
だって私が出たら負けるに決まってるし、走ってくれたらいいって言ってもみんな勝ちたいに決まってるもん…!
「集合のアナウンス流れてるぞ」
「……。」
始まっちゃう、選手入場までに入口に行かないと失格になっちゃう…のはわかってるんだけど。
「無理だよ、私には絶対無理だもん!」
今までリレーの選手なんてやって来なかった、てゆーかずっと逃げて来たのに!
「運動超苦手なんだよ!?手汗やばいし、バトン持てないよ!私にできるわけっ」
「うだうだ言ってねぇで早く行けよ」
はぁっと息を吐いて吐き捨てるように言った。
何、それ…
私は必死に悩んでるのに困ってるのに。
そんな言い方するの?
「…。」