パブリックダーリン~私と彼と彼氏~
「美月!ごめん遅れて!」
「紫衣!」
「ギリギリだよねっ」
「まだ入場始まってないからセーフ!」
走って入場口まで向かった。
たぶん私が最後だったと思う、体育祭実行委員のくせにってちょっと睨まれちゃった。
一呼吸置く前に選手入場が始まった。
やばい、ドキドキして来たかも…
「紫衣、引き受けてくれてありがとう」
歩きながら、後ろから美月がこそっと近付いた。
「ううん!…でも、ちゃんと走れるかの保証はできないからね!?走れなかったらごめんね!?」
走るって決めたけど、それとこれは別でちゃんと走ったところでそれがどうなるかは…
ううん、やめよう!そんな風に考えるのは!
キュッとハチマキをほどけないようにきつく縛った。
とにかく全力で走るんだ。
彗くんが見ててくれる…
たぶん!
私が走るのは5人中の4番目、アンカーで走る美月の1個前…アンカーじゃなくてよかったなぁさすがにそれはプレッシャー過ぎるもん。
女子はトラックの半周、第一走者の子が位置に着くとパァン!と鳴ったピストルの音でクラス対抗リレーが始まった。
「………。」
え、案外早いんだうちのクラス…
めちゃくちゃトップ争いしてるじゃん、うわー…
抜いた抜いてるよー…
やばいっ!!!
なかなか出場選手決まらなかったのに思ってたより全然すごい!
バトン渡しもスムーズ!
…みんな練習がんばって来たんだなぁ。
「…。」
ゆっくり息を吸って深呼吸をする。
次は私の番だ。
ドッドッと音の鳴る胸をなでながらスタートラインに立った。
「紫衣!」
「ギリギリだよねっ」
「まだ入場始まってないからセーフ!」
走って入場口まで向かった。
たぶん私が最後だったと思う、体育祭実行委員のくせにってちょっと睨まれちゃった。
一呼吸置く前に選手入場が始まった。
やばい、ドキドキして来たかも…
「紫衣、引き受けてくれてありがとう」
歩きながら、後ろから美月がこそっと近付いた。
「ううん!…でも、ちゃんと走れるかの保証はできないからね!?走れなかったらごめんね!?」
走るって決めたけど、それとこれは別でちゃんと走ったところでそれがどうなるかは…
ううん、やめよう!そんな風に考えるのは!
キュッとハチマキをほどけないようにきつく縛った。
とにかく全力で走るんだ。
彗くんが見ててくれる…
たぶん!
私が走るのは5人中の4番目、アンカーで走る美月の1個前…アンカーじゃなくてよかったなぁさすがにそれはプレッシャー過ぎるもん。
女子はトラックの半周、第一走者の子が位置に着くとパァン!と鳴ったピストルの音でクラス対抗リレーが始まった。
「………。」
え、案外早いんだうちのクラス…
めちゃくちゃトップ争いしてるじゃん、うわー…
抜いた抜いてるよー…
やばいっ!!!
なかなか出場選手決まらなかったのに思ってたより全然すごい!
バトン渡しもスムーズ!
…みんな練習がんばって来たんだなぁ。
「…。」
ゆっくり息を吸って深呼吸をする。
次は私の番だ。
ドッドッと音の鳴る胸をなでながらスタートラインに立った。