パブリックダーリン~私と彼と彼氏~

darling6.)

「ほんとあいつなんなの…!」

人をおちょくるみたいな態度むかつく!!!

私が実行委員の仕事が終わるのを待っていてくれることもなく1人で帰って行った。

体操服から制服に着替えるぐらい待っててくれてもいいじゃん!

私が一緒に帰りたいのは彗くんだからいいんだけど、ケイと帰りたいわけじゃないからそんなこと…



てゆーか!!

めっちゃくちゃドキドキしてたのにっ!!!



これが彗くんと初めてのキス、になるんだって思ったら…


ドキドキして本当は息の仕方もわかんなかったの。


とりあえず見よう見まねで目を閉じて待ってたの。


それなのに全部バカにされたような気分だった。


「…全然彗くんと楽しめなかった」

出したくもないのに勝手に息が漏れちゃう、はぁって力が抜けていくみたい。

「なんでケイばっかり…」

いっつもいいとこで出て来るよね?

タイミング見てるの?

全部知ってるって言ってたもんね、わざと邪魔しようとしてるんでしょ。


ほんと性格悪い、最悪!


「…ちょっとはいいやつかも、って思ったんだけどな」

あんな風に一生懸命応援してくれるのは彗くんしかいないって思ってたから、そこは…

「お礼言いそびれちゃった」
< 76 / 181 >

この作品をシェア

pagetop