パブリックダーリン~私と彼と彼氏~
「あ、にーちゃん!」
目を閉じようかなって思ったところで彗くんが叫んだ。
この至近距離、声がダイレクトに届いて耳の奥が痛い。
…え、にーちゃん?
彗くんお兄ちゃんいたんだ??
ふと彗くんが叫んだ方へ視線を変える、くるっと振り返るようにその先を見た。
駅へと繋がる階段を一段ずつ降りて私たちの前で立ち止まる。
「彗」
スラッと伸びた身長は彗くんより高くて、見上げるように顔を見た。
私に気付きにこっと微笑んだ。
「こんにちは」
「こ、こんにちは…っ」
あれ、この人どこかで…
あっ!柏木先輩だっ!
3年の柏木星先輩だ!!!
超が付くほど秀才で、お顔もよければ性格もいい学校中に慕われて生徒会長だってこなしてるとあの柏木先輩の…
「弟だったの彗くん!?」
もう一度、彗くんの方へ体を向けようと思った。
だけどそれより先に腕が伸びて来て、ガシッと体を覆うように掴まれた。
「えっ」
まるで後ろから抱きしめられたみたいに、しかも強い力でギューッと。
な、なにっ
ここで、このタイミングで!?
なんで今ー…
「チッ」
え?舌打ち?
誰の舌打ち?
耳元から聞こえた、だから彗くん以外考えられないんだけど…
ううん!いつもニコニコして明るくて元気な彗くんが舌打ちなんてありえなっ
「今コイツと忙しーんだよ、邪魔すんじゃねぇーよ!」
……、はぁ!?
コイツ?コイツって誰!?
え、私?私のこと!?
聞きなれない呼び方とこの状態、全くどうゆう状況か飲み込めない。
「挨拶しただけじゃないか。彗もこんなとこで恥ずかしくないのか」
「お前には関係ねぇだろ」
しかも声!全然違う!!
もっと彗くんの声は高くて聞き取りやすいのに、今話してる声は低くて威圧感さえあるように思える。
今私を抱きしめてるのは誰なの?
本当に彗くん??
目を閉じようかなって思ったところで彗くんが叫んだ。
この至近距離、声がダイレクトに届いて耳の奥が痛い。
…え、にーちゃん?
彗くんお兄ちゃんいたんだ??
ふと彗くんが叫んだ方へ視線を変える、くるっと振り返るようにその先を見た。
駅へと繋がる階段を一段ずつ降りて私たちの前で立ち止まる。
「彗」
スラッと伸びた身長は彗くんより高くて、見上げるように顔を見た。
私に気付きにこっと微笑んだ。
「こんにちは」
「こ、こんにちは…っ」
あれ、この人どこかで…
あっ!柏木先輩だっ!
3年の柏木星先輩だ!!!
超が付くほど秀才で、お顔もよければ性格もいい学校中に慕われて生徒会長だってこなしてるとあの柏木先輩の…
「弟だったの彗くん!?」
もう一度、彗くんの方へ体を向けようと思った。
だけどそれより先に腕が伸びて来て、ガシッと体を覆うように掴まれた。
「えっ」
まるで後ろから抱きしめられたみたいに、しかも強い力でギューッと。
な、なにっ
ここで、このタイミングで!?
なんで今ー…
「チッ」
え?舌打ち?
誰の舌打ち?
耳元から聞こえた、だから彗くん以外考えられないんだけど…
ううん!いつもニコニコして明るくて元気な彗くんが舌打ちなんてありえなっ
「今コイツと忙しーんだよ、邪魔すんじゃねぇーよ!」
……、はぁ!?
コイツ?コイツって誰!?
え、私?私のこと!?
聞きなれない呼び方とこの状態、全くどうゆう状況か飲み込めない。
「挨拶しただけじゃないか。彗もこんなとこで恥ずかしくないのか」
「お前には関係ねぇだろ」
しかも声!全然違う!!
もっと彗くんの声は高くて聞き取りやすいのに、今話してる声は低くて威圧感さえあるように思える。
今私を抱きしめてるのは誰なの?
本当に彗くん??