パブリックダーリン~私と彼と彼氏~
「試合めーっちゃ楽しかったね~!燃えたわ、すっげぇー燃えた!」
「ね!バスケってあんな激しいんだね、私見てただけなのに疲れたもん!」
「わかる!オレなんて柵握り過ぎて手ぇ痛いもんね!」
試合が終わって2階のギャラリーから降りて来た。まだ興奮してて彗くんとおしゃべりする口が止まらなかった。
「美月ちゃんに会いに行く?」
「ううん、まだ部活だと思うから今日はいいよ」
「そっか、じゃ帰ろっか!」
体育館から廊下を歩いて下駄箱の方へ、上履きから履き替えないとだから。
休みの日に学校なんか来ることないからいつもより静かな空間がちょっと不思議だった。基本電気が消えてるから薄暗くて、見慣れてるはずなのにしっくり来ないようなそんな感じがして。
「あ、私トイレ行って来る!」
「わかった、じゃあここで待ってるね!」
下駄箱までの通り道、前を通ったからついでに寄ろうと思って中へ入った。
さすが休みの日のトイレだぁ!いつもは絶対誰かいるのに今日は誰もいない!
ある意味使いたい放題なトイレで用を済ませて鏡の前で前髪チェックをする。
さっき興奮し過ぎてはしゃいじゃったから髪の毛変になってないかちょっと心配だったんだ。プリクラ撮るのに気合い入れて昨日はトリートメントがんばっちゃったもんね。
うん、大丈夫!ばっちり!
スカートのポケットからスマホを取り出して、さっき撮ったプリクラを見た。
「…ふふっ」
勝手に頬が緩んじゃう、何度見てもたぶん緩んじゃう。
楽しかったなぁ~、2人でプリクラの中にいるのもドキドキしちゃったしくっついて撮るのもめーっちゃドキドキしちゃった。
彗くんもしてたかな!?
どうだったかな!?
してたら…
「っていつまでも見てる場合じゃない!」
あんまり彗くん待たせちゃいけない!
ハッとしてスマホをポケットに戻した。
それでもニヤニヤしちゃう頬は戻せなくて、今度はどこ行こうかなって考えてた。
まだ帰るのも早いよね?
あ、お腹も空いて来たしファミレスとか!?彗くんお腹空いてるかなぁ~、私は空いてる!
「彗くんお待たせっ」
もう一度薄暗い廊下に戻って、待っててくれる彗くんのところへ…
「…彗くん?」
背を向ける彗くんの後ろの立った。
彗くんは遠くをまっすぐ見ていた。
たくさんの女の子たちが集まる人だかりをじーっと見て、微動だにしないで。
「じゃないよね」
その真ん中にいる柏木先輩を見付けたんだ。
生徒会は休みの日でもすることがあるみたい。
「ケイ、だよね」
ゆっくり振り返った、私の顔を見て驚きもせず相変わらずの顔で。
「また会ったね」
きっとケイだと思ったんだ、こんな時は。
「ね!バスケってあんな激しいんだね、私見てただけなのに疲れたもん!」
「わかる!オレなんて柵握り過ぎて手ぇ痛いもんね!」
試合が終わって2階のギャラリーから降りて来た。まだ興奮してて彗くんとおしゃべりする口が止まらなかった。
「美月ちゃんに会いに行く?」
「ううん、まだ部活だと思うから今日はいいよ」
「そっか、じゃ帰ろっか!」
体育館から廊下を歩いて下駄箱の方へ、上履きから履き替えないとだから。
休みの日に学校なんか来ることないからいつもより静かな空間がちょっと不思議だった。基本電気が消えてるから薄暗くて、見慣れてるはずなのにしっくり来ないようなそんな感じがして。
「あ、私トイレ行って来る!」
「わかった、じゃあここで待ってるね!」
下駄箱までの通り道、前を通ったからついでに寄ろうと思って中へ入った。
さすが休みの日のトイレだぁ!いつもは絶対誰かいるのに今日は誰もいない!
ある意味使いたい放題なトイレで用を済ませて鏡の前で前髪チェックをする。
さっき興奮し過ぎてはしゃいじゃったから髪の毛変になってないかちょっと心配だったんだ。プリクラ撮るのに気合い入れて昨日はトリートメントがんばっちゃったもんね。
うん、大丈夫!ばっちり!
スカートのポケットからスマホを取り出して、さっき撮ったプリクラを見た。
「…ふふっ」
勝手に頬が緩んじゃう、何度見てもたぶん緩んじゃう。
楽しかったなぁ~、2人でプリクラの中にいるのもドキドキしちゃったしくっついて撮るのもめーっちゃドキドキしちゃった。
彗くんもしてたかな!?
どうだったかな!?
してたら…
「っていつまでも見てる場合じゃない!」
あんまり彗くん待たせちゃいけない!
ハッとしてスマホをポケットに戻した。
それでもニヤニヤしちゃう頬は戻せなくて、今度はどこ行こうかなって考えてた。
まだ帰るのも早いよね?
あ、お腹も空いて来たしファミレスとか!?彗くんお腹空いてるかなぁ~、私は空いてる!
「彗くんお待たせっ」
もう一度薄暗い廊下に戻って、待っててくれる彗くんのところへ…
「…彗くん?」
背を向ける彗くんの後ろの立った。
彗くんは遠くをまっすぐ見ていた。
たくさんの女の子たちが集まる人だかりをじーっと見て、微動だにしないで。
「じゃないよね」
その真ん中にいる柏木先輩を見付けたんだ。
生徒会は休みの日でもすることがあるみたい。
「ケイ、だよね」
ゆっくり振り返った、私の顔を見て驚きもせず相変わらずの顔で。
「また会ったね」
きっとケイだと思ったんだ、こんな時は。