「妹にしか思えない」と婚約破棄したではありませんか。今更私に縋りつかないでください。
第二章 夫人との戦い
私とロンダーは、クルレイド様に連れられて王城まで来ていた。
紅茶を振る舞ってもらったため、今は気持ちは落ち着いている。色々とあって動揺していたが、今は幾分か冷静だ。
ただ、一つだけ気になっているのは私達に紅茶を振る舞ってくれた人だ。その人物は、クルレイド様の隣で目を瞑っている。眠っている訳ではなさそうだが、何か考えているのだろうか。
「あの、ギルドルア様……」
「うん?」
「その……何を考えているのですか?」
私が呼びかけてみると、その人物はゆっくりと目を開けた。
彼の名前は、ギルドルア。この国の第一王子である。
クルレイド様と王城に着いた時に偶々いた彼は、特に事情も聞くことなく私達に紅茶を振る舞うと言ってきた。少し落ち着いた方がいいということを、彼は見抜いていたようだ。
紅茶を振る舞ってもらったため、今は気持ちは落ち着いている。色々とあって動揺していたが、今は幾分か冷静だ。
ただ、一つだけ気になっているのは私達に紅茶を振る舞ってくれた人だ。その人物は、クルレイド様の隣で目を瞑っている。眠っている訳ではなさそうだが、何か考えているのだろうか。
「あの、ギルドルア様……」
「うん?」
「その……何を考えているのですか?」
私が呼びかけてみると、その人物はゆっくりと目を開けた。
彼の名前は、ギルドルア。この国の第一王子である。
クルレイド様と王城に着いた時に偶々いた彼は、特に事情も聞くことなく私達に紅茶を振る舞うと言ってきた。少し落ち着いた方がいいということを、彼は見抜いていたようだ。