「妹にしか思えない」と婚約破棄したではありませんか。今更私に縋りつかないでください。
ロンダーからの質問に、私は思わず首を傾げることになった。
確かに、相手がロンダーになると少しだけ心情が異なってくる。私は彼のことを弟だと思っている。そんな彼と婚約するのは、なんとも言えない気分だ。
「なるほど、ということは姉上にとってアルペリオさんは単なる兄という訳ではないのかな?」
「そ、そうなのかしら? まあ、でもともに暮らしていて、ずっと姉弟として暮らしているあなたとアルペリオ兄様とでは違うのかもしれないわね」
「そうか。それなら安心したよ。二人が変にぎくしゃくしたりしたら、僕も悲しかったからね」
私の言葉に、ロンダーは笑顔を浮かべていた。
ただ、私は少しだけ心配になっていた。婚約が決まった時のアルペリオ兄様の反応、あれはもしかしてそういうことだったのだろうか。そう思ってしまったのだ。
確かに、相手がロンダーになると少しだけ心情が異なってくる。私は彼のことを弟だと思っている。そんな彼と婚約するのは、なんとも言えない気分だ。
「なるほど、ということは姉上にとってアルペリオさんは単なる兄という訳ではないのかな?」
「そ、そうなのかしら? まあ、でもともに暮らしていて、ずっと姉弟として暮らしているあなたとアルペリオ兄様とでは違うのかもしれないわね」
「そうか。それなら安心したよ。二人が変にぎくしゃくしたりしたら、僕も悲しかったからね」
私の言葉に、ロンダーは笑顔を浮かべていた。
ただ、私は少しだけ心配になっていた。婚約が決まった時のアルペリオ兄様の反応、あれはもしかしてそういうことだったのだろうか。そう思ってしまったのだ。