キケンな夜、追われる少女は、ヒミツの甘園へ迷いこむ

「ん……っ!」


チカッと痛みが走る。

なに? 凌生くん、私に何をしたの?


不安がる私とは反対に、どこか満足そうな凌生くんの顔。

荒ぶる心臓を押さえながら「凌生くん」と呼んだ私の声は、バスルームの中で弱々しく反響する。


「今の、何ですか……っ?」

「ペナルティ」

「ぺ……、え?」


なんで、どうしてペナルティ?

私、なにか怒らせるようなことしちゃった?


「俺を風呂に誘った未夢が悪い。この状態で二人で裸になって? そっから何が始まるか、お前わかってんの?」

「なにって……、あ」


あぁ……っ!

私だけ裸なのは恥ずかしいから、いっそ二人とも肌になったら――って思っただけだった。

でも……。

私の言ったことって、体の関係が始まる準備そのものだ……っ!
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