キケンな夜、追われる少女は、ヒミツの甘園へ迷いこむ
そうだ、私がソファで寝ればいいんだ!
ポンっと手を叩く。すっごくいい案を思いついちゃった。
「大きなソファだったらいいなぁ」
そんな私の独り言を聞いていたのは、近くで着替えていた凌生くん。
「あ、オリ? 今から四人くらい連れて俺の部屋にきてくれ」
電話のむこうで「何をするのですか?」と不思議がるオリさん。
すると凌生くんは、
「ソファが汚れたから捨てようと思ってな」
とってもいい顔を浮かべながら、私の退路を塞ぐのだった。
ㅤ𓈊⚜