キケンな夜、追われる少女は、ヒミツの甘園へ迷いこむ
「……って言ってるが? オニ―サマ」
面白そうに笑う凌生くんに、お兄さまは無表情を変えなかった。
その顔を見ると、まるでこうなることを予想していたみたい。
「俺の目で判断した〝イレイズの中でも無害な奴ら〟を、B地区に刺客として送り込んでいた。ここに残っているのは、どうにもならないゴロツキばかりだ。一網打尽にしてくれて構わない」
と言った後「そういえば」と、お兄さまは凌生くんを見た。
「送った刺客を警察に突き出さず、B地区で保護しているらしいな。何をさせている?」
「料理だけど?」
「……」
ん?と、お兄さまが首を傾げた。
その反応は、何となく分かる。
私もイレイズと地下で遭遇した時に「!?」ってなったし。
目が点になったお兄さまに「更生させるチャンスを与えているだ」と凌生くんが言った。
面白そうに笑う凌生くんに、お兄さまは無表情を変えなかった。
その顔を見ると、まるでこうなることを予想していたみたい。
「俺の目で判断した〝イレイズの中でも無害な奴ら〟を、B地区に刺客として送り込んでいた。ここに残っているのは、どうにもならないゴロツキばかりだ。一網打尽にしてくれて構わない」
と言った後「そういえば」と、お兄さまは凌生くんを見た。
「送った刺客を警察に突き出さず、B地区で保護しているらしいな。何をさせている?」
「料理だけど?」
「……」
ん?と、お兄さまが首を傾げた。
その反応は、何となく分かる。
私もイレイズと地下で遭遇した時に「!?」ってなったし。
目が点になったお兄さまに「更生させるチャンスを与えているだ」と凌生くんが言った。