キケンな夜、追われる少女は、ヒミツの甘園へ迷いこむ
凌生くんの弱みを握れたようで、ウキウキして後ろを見る。
だけど私の瞳に写ったのは――なんだか意地悪な笑み。
「ずっと思ってたけど、敬語とろーか。昔はタメだったろ?」
「あ、確かにそうですね」
と答えた瞬間。
私の唇をぱくっと覆う、凌生くんの大きな口。
「んむぅ!?」
食べられてる!とわかった瞬間、熱いものが口の中に入ってきて……。
私も、手を伸ばすように応えてしまう。
「んっ、ん……」
「やば、未夢かわいい」
「む、ぅ……っ」
息ができない、苦しいっ。
なんて思っていると、背中にひんやりした手が這う。
ビクリと背中が仰け反ると、凌生くんは妖しく目を細めた。
「な、何をしてるんですか、凌生くん」
「約束破ったから、罰を与えてる」
「罰?」
すると下着のホックが外れる感覚。
フワフワした胸元に、凌生くんが顔を近づけた。