Love is blind〜無口で無愛想な作家は抑えられない独占愛を綴る〜
「だからあんなにストーカーについて詳しかったんですね。それに当事者だから私の気持ちも理解出来たんだ……」
春香の心に湧いた疑念のピースが繋がっていくにつれ、瑠維の行動に納得がいくようになる。
「そうかもしれません。でも先生の場合、それだけではないと思いますよ。ずっと好きだった大切なあなたを、自分と同じ目に遭わせないようにと必死だったはずです。いろいろ自分なりに考えたんじゃないでしょうか」
確かにあの手この手で言いくるめられた感は否めない。ということは、あれはやはり彼の作戦だったのだろうか。
「それに先生も男ですからね、きっとあなたを自分のものにしたいと計画していたと思いますよ。だからあなたを守れて安心しているし、付き合うことが出来て天にも昇る気持ちになっているに違いないです」
鮎川はニコリと微笑む。しかし春香は新たに沸き起こった想いに不安が生まれた。
「あの……彼は私のせいで傷ついたりしていないでしょうか……?」
「それは私にはわかりません。でも『あの辛かった日々も、彼女のおかげで乗り越えられた』とよく口にしているので、あなたにはむしろ感謝しているんじゃないでしょうか」
「感謝……ですか?」
「えぇ。それに先ほど先生と話した限り、普段では考えられないくらい、やけにウキウキされていたように思います。相当良いことがあったようですね」
そして昨夜のことを思い出して、春香は顔を真っ赤に染めた。
「でもどうして……彼のそんな大事な話を私にしてくださるんですか?」
「うーん……すごく不思議なんですが、昨日会ったばかりなのに、あなたが初夏のモデルだと思うだけで親近感が湧いてしまうんです」
「……そうなんですか?」
不思議そうに呟いた春香に、鮎川は今までで一番穏やかに笑ってみせた。
春香の心に湧いた疑念のピースが繋がっていくにつれ、瑠維の行動に納得がいくようになる。
「そうかもしれません。でも先生の場合、それだけではないと思いますよ。ずっと好きだった大切なあなたを、自分と同じ目に遭わせないようにと必死だったはずです。いろいろ自分なりに考えたんじゃないでしょうか」
確かにあの手この手で言いくるめられた感は否めない。ということは、あれはやはり彼の作戦だったのだろうか。
「それに先生も男ですからね、きっとあなたを自分のものにしたいと計画していたと思いますよ。だからあなたを守れて安心しているし、付き合うことが出来て天にも昇る気持ちになっているに違いないです」
鮎川はニコリと微笑む。しかし春香は新たに沸き起こった想いに不安が生まれた。
「あの……彼は私のせいで傷ついたりしていないでしょうか……?」
「それは私にはわかりません。でも『あの辛かった日々も、彼女のおかげで乗り越えられた』とよく口にしているので、あなたにはむしろ感謝しているんじゃないでしょうか」
「感謝……ですか?」
「えぇ。それに先ほど先生と話した限り、普段では考えられないくらい、やけにウキウキされていたように思います。相当良いことがあったようですね」
そして昨夜のことを思い出して、春香は顔を真っ赤に染めた。
「でもどうして……彼のそんな大事な話を私にしてくださるんですか?」
「うーん……すごく不思議なんですが、昨日会ったばかりなのに、あなたが初夏のモデルだと思うだけで親近感が湧いてしまうんです」
「……そうなんですか?」
不思議そうに呟いた春香に、鮎川は今までで一番穏やかに笑ってみせた。