大神様の呪いのふみきり
みんな派手な見た目をしていて、スカート丈が極端に短い。
凛子は輪の中心でうつむき、唇を引き結んでいる。

「財布持ってんでしょ？」
「早く出しなよ」

３人の女子生徒から言われて身動きが取れずにいる。
これがさっきの凛子と同一人物だなんて、考えられなかった。

結局凛子は３人に財布を奪われてしまった。
３人は声をあげて笑いながら教室を出ていく。

その直後にどこかへ行っていたヒナと洋平が肩を並べて戻ってきた。
ヒナたちに悪気はなくても、それは最悪なタイミングに見えた。

自分がイジメられて金銭を取られている間、ヒナは彼氏と仲良くしていたのだ。
しかもその相手は自分の好きな人だ。

凛子の胸にどす黒い感情が湧き上がってくるのを３人は感じ取った。
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