大神様の呪いのふみきり
こんなに嫌な予感がしているのに、止めることができないなんて。
それからヒナと洋平は商店街のアーケードを歩き始めた。

今日は休日のようで、商店街を歩いている人は多い。
観光客の姿も沢山あった。

ふたりは時々立ち止まってソフトクリームを食べたり、パン屋に立ち寄ったりしながら満喫していく。
その姿は誰もが羨む仲良しカップルだ。

「大神田さん、白いワンピース姿だね」
ふたりの後をおいかけながら瑠美が呟いた。

それは四葉も気になっていたところだった。
ヒナは今日真っ白なワンピースを着ている。

つまり、踏切事故が起きる可能性が高いことを意味している。
「どうにかして事故が起きないようにできないかな?」

「四葉の気持ちはわかるけど、それは無理だと思う。私達の役目は未来を変えることじゃないでしょう?」
沙友理が的確に言い放った。
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