大神様の呪いのふみきり
☆☆☆
それからヒナと洋平はデートを楽しんで、太陽は傾き始めていた。
「家まで送っていくよ」
「すぐ近くだから大丈夫」
商店街を抜けて中学校が見える場所でふたりは立ち止まった。
まだ離れたくないのか、口数が少なくなっている。
ヒナは指輪をはめた薬指を何度も何度もなでている。
相当嬉しかったんだろう。
「また明日、学校で」
洋平に言われてヒナは頷いた。
「うん。またあしたね」
同じ学校、同じクラスだからまた数時間後に合うことができる。
それでもふたりは名残惜しそうに何度も振り返り、手を振った。
やがて完全に相手の姿が見えなくなるとヒナはひとりになった。
……いや、違う。
それからヒナと洋平はデートを楽しんで、太陽は傾き始めていた。
「家まで送っていくよ」
「すぐ近くだから大丈夫」
商店街を抜けて中学校が見える場所でふたりは立ち止まった。
まだ離れたくないのか、口数が少なくなっている。
ヒナは指輪をはめた薬指を何度も何度もなでている。
相当嬉しかったんだろう。
「また明日、学校で」
洋平に言われてヒナは頷いた。
「うん。またあしたね」
同じ学校、同じクラスだからまた数時間後に合うことができる。
それでもふたりは名残惜しそうに何度も振り返り、手を振った。
やがて完全に相手の姿が見えなくなるとヒナはひとりになった。
……いや、違う。