大神様の呪いのふみきり
普段は美味しいパンケーキのお店だとか、スーパーのセールが話題に上がっているけれど、今日はやけに真剣な表情をしている。
「あれは、近くのフミキリじゃないか?」
気がついたのはお父さんだった。
お父さんはパンに伸ばした手を止めて画面を見つめる。
確かに、四葉が毎日のようにつかっているあのフミキリが画面に写っている。
「今から10年前、ここで人身事故が起きました。その時は事故として処理されましたが、昨日になって突如事故に関与したと思われる女性が現れました」
画面が切り替わり、警察署が映される。
そこから出てきたのは警察官に左右を挟まれるようにして歩く1人の背の低い女性だった。
白髪で目の下は真っ黒なクマができている。
パッと見たら50代くらいに見えるその人物の下に『坂下凛子容疑者』とテロップが出てきた。
「えっ……」
その白髪女性をよくよく見れば、確かに凛子の面影がある。
だけど昨日四葉が会った凛子はここまで老けていなかった。
「あれは、近くのフミキリじゃないか?」
気がついたのはお父さんだった。
お父さんはパンに伸ばした手を止めて画面を見つめる。
確かに、四葉が毎日のようにつかっているあのフミキリが画面に写っている。
「今から10年前、ここで人身事故が起きました。その時は事故として処理されましたが、昨日になって突如事故に関与したと思われる女性が現れました」
画面が切り替わり、警察署が映される。
そこから出てきたのは警察官に左右を挟まれるようにして歩く1人の背の低い女性だった。
白髪で目の下は真っ黒なクマができている。
パッと見たら50代くらいに見えるその人物の下に『坂下凛子容疑者』とテロップが出てきた。
「えっ……」
その白髪女性をよくよく見れば、確かに凛子の面影がある。
だけど昨日四葉が会った凛子はここまで老けていなかった。