大神様の呪いのふみきり
瑠美が真剣な表情で話を聞きながらも疑問に感じた部分に関してはしっかりと質問をした。
「詳しくはわからないけど、たぶんずっと昔だよ」
適当な返事をする沙友理に四葉と瑠美は顔を見合わせて軽く笑い合った。
学校の七不思議でも都市伝説でも、事件が起こった日時がはっきりしていないものは多い。
そしてそういうお話の場合は作り物が多かった。
今回の話もきっと誰かの作り物だ。
もしかしたら、沙友理が自分で作った話かもしれない。
そう思うと聞き手であるふたりは安心して耳を傾けた。
「とにかく、女性が人身事故に遭ったの」
沙友理は軽く咳払いをして話を戻した。
「それからというものの、その女性はフミキリに現れるようになったんだって」
「その女性の名前が大神さま?」
四葉の質問に沙友理は頷いた。
「ただの女性に『さま』がついたのは、その人が死んでしまったから。大神様には指が一本ないから、出てきたらすぐにわかるんだって」
「うえ、指がないんだ」
瑠美が顔をしかめて呟く。
「詳しくはわからないけど、たぶんずっと昔だよ」
適当な返事をする沙友理に四葉と瑠美は顔を見合わせて軽く笑い合った。
学校の七不思議でも都市伝説でも、事件が起こった日時がはっきりしていないものは多い。
そしてそういうお話の場合は作り物が多かった。
今回の話もきっと誰かの作り物だ。
もしかしたら、沙友理が自分で作った話かもしれない。
そう思うと聞き手であるふたりは安心して耳を傾けた。
「とにかく、女性が人身事故に遭ったの」
沙友理は軽く咳払いをして話を戻した。
「それからというものの、その女性はフミキリに現れるようになったんだって」
「その女性の名前が大神さま?」
四葉の質問に沙友理は頷いた。
「ただの女性に『さま』がついたのは、その人が死んでしまったから。大神様には指が一本ないから、出てきたらすぐにわかるんだって」
「うえ、指がないんだ」
瑠美が顔をしかめて呟く。