大神様の呪いのふみきり
「同い年であの道を通るってことは、中学校も同じかもしれないよ?」
横から瑠美が期待混じりの声を上げた。

確かにそのとおりだ。
ネットに上げられている情報では学校名までは出ていないけれど、同じ中学校である可能性は高い。

「だから、四葉が話しかけられたのかもしれないね」
なにかに納得したように沙友理が呟く。

大神様は自分と同年代の子を狙って話しかけているのかもしれない。
四葉だって、全然知らない人に声をかけるのなら同年代の子に声をかけたほうが、声をかけやすいと感じる。

「これからどうする?」
瑠美に聞かれたとき四葉は近くの花屋さんを思い浮かべていた。

「もう1度フミキリに行く。花を買ってからね」
四葉はそう答えたのだった。

< 37 / 50 >

この作品をシェア

pagetop