大神様の呪いのふみきり
☆☆☆
なかなか遮断器が上がらない。
右を見ても左を見ても電車が来る気配はないから、どこか最寄り駅で停車しているのかもしれない。
それにしても、遅い……。
沙友理は腕組みをしてため息をはく。
こんなに長く待たされたことは今までなかったのに。
そう思ったとき、ふと違和感に気がついた。
さっきまで聞こえてきていた車の音や、犬の鳴き声が聞こえてこないのだ。
やけに静かで、カンカンという機械音だけが耳につく。
そこでようやく周囲を見回す気になった。
が、そこには誰もいない。
今までずっと一緒だった四葉と瑠美の姿が見えない。
「みんな?」
慌てて探してみるけれど、まわりに隠れられるような場所と言えば草むらだけだ。
その中に分け入っていればさすがに気がつくはずだった。
なかなか遮断器が上がらない。
右を見ても左を見ても電車が来る気配はないから、どこか最寄り駅で停車しているのかもしれない。
それにしても、遅い……。
沙友理は腕組みをしてため息をはく。
こんなに長く待たされたことは今までなかったのに。
そう思ったとき、ふと違和感に気がついた。
さっきまで聞こえてきていた車の音や、犬の鳴き声が聞こえてこないのだ。
やけに静かで、カンカンという機械音だけが耳につく。
そこでようやく周囲を見回す気になった。
が、そこには誰もいない。
今までずっと一緒だった四葉と瑠美の姿が見えない。
「みんな?」
慌てて探してみるけれど、まわりに隠れられるような場所と言えば草むらだけだ。
その中に分け入っていればさすがに気がつくはずだった。