大神様の呪いのふみきり
大きく息を吸い込んで目を覚ました沙友理はベッドの上にいた。
自分の姿を確認してみると、四葉が言っていたのと同じようにパジャマを着ている。

恐る恐る左手を確認して、泣きそうになってしまった。
昨日まで確かにそこにあったものがなくなっている。

大切なものが、消えている。
沙友理は薬指の消えた左手で顔を多い、泣き始めたのだった。
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