大神様の呪いのふみきり
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カンカンカンと遮断器が降りてくる音が周囲に響いている。
フミキリの向こうには白い車が一台停まっていて、コチラ側には四葉たち3人が立っていた。

真ん中に立つ瑠美が左右に手を伸ばして四葉と沙友理の手を握りしめた。
瑠美の手は小刻みに震えていて、それを抑えるように四つ葉と沙友理がつないだ手に力を込めた。

「大丈夫だよ瑠美」
「そうだよ。絶対に戻ってくることはできるんだから落ち着いて」

ふたりの声はしかし瑠美にはもう届いていなかった。
瑠美の目はもうどこも見ておらず、震えも止まっていて呆然と立つばかりだ。

「瑠美?」
四葉が瑠美の名前を呼んで顔を向けたのと、瑠美が肩を叩かれたのは同じタイミングだった。

大神様の世界に連れ込まれた瑠美の魂は少し前からひとりぼっちになっていて、それを確認した直後に肩を叩かれた。
瑠美は「ヒッ!」と小さく悲鳴を上げて体を硬直させる。

次は自分の番だとわかっていたし、勇気を出してここまでやってきた。
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