大神様の呪いのふみきり
けれどいざ大神様に肩を叩かれると身動きが取れなくなってしまった。
瑠美の体はカチコチに硬直して、まるで銅像のようだ。
そんな瑠美の肩を大神様はまた叩いた。
トントン、と、規則正しいリズムで。
肩に触れる手はとても冷たくて、ヒヤリとした冷気が瑠美の首筋を撫でていく。
瑠美は喉の置くから悲鳴が湧き上がってくるのをどうにか押し留めて、一気に後ろを振り向いた。
そこには瑠美と同じくらいの身長の女の子が立っていた。
真っ赤なワンピースを着て、肌は黒ずんでいる。
目は灰色に濁っていて、どこを見ているのかわからない。
そんな中でも瑠美は相手に真っ直ぐ見つめられているのがわかって、数歩後ずさりをした。
背中が遮断器にぶつかるまで後ずさりをして、ようやく立ち止まる。
手足が面白いほど震えていて、立っていられていることが自分でも不思議なくらいだ。
大神様はゆっくりと瑠美に近づいてくる。
そして真っ黒な口を開いて言った。
「私の大切なものを探して」
声はひび割れ、しゃがれていて瑠美を恐怖へ突き落とす。
瑠美の体はカチコチに硬直して、まるで銅像のようだ。
そんな瑠美の肩を大神様はまた叩いた。
トントン、と、規則正しいリズムで。
肩に触れる手はとても冷たくて、ヒヤリとした冷気が瑠美の首筋を撫でていく。
瑠美は喉の置くから悲鳴が湧き上がってくるのをどうにか押し留めて、一気に後ろを振り向いた。
そこには瑠美と同じくらいの身長の女の子が立っていた。
真っ赤なワンピースを着て、肌は黒ずんでいる。
目は灰色に濁っていて、どこを見ているのかわからない。
そんな中でも瑠美は相手に真っ直ぐ見つめられているのがわかって、数歩後ずさりをした。
背中が遮断器にぶつかるまで後ずさりをして、ようやく立ち止まる。
手足が面白いほど震えていて、立っていられていることが自分でも不思議なくらいだ。
大神様はゆっくりと瑠美に近づいてくる。
そして真っ黒な口を開いて言った。
「私の大切なものを探して」
声はひび割れ、しゃがれていて瑠美を恐怖へ突き落とす。