大神様の呪いのふみきり
「大神様はなにも言ってなかった?」
沙友理に聞かれて瑠美は左右に首を振った。
「なにも……。指輪は見つけられなかったけれど、指を見つけることはできたんだよ? それを大神様に渡したら急に大きな声を上げて泣き始めて……それだけ」
今でもあの獣のような声を思い出すと背筋が寒くなる。
「指を見つけたの!?」
四葉が驚いた様子で聞いてきた。
瑠美は何度も頷く。
だけどその指に指輪ははまっていなかった。
「事故の衝撃で指輪だけが別の場所に飛んでいったのかもしれないね」
沙友理が難しい表情で、あごに指先を当てて言う。
そうなのかもしれない。
どっちにしても大神様の願いを叶えることはできなかった。
次にやることはなんだろうと瑠美は沙友理へ視線を向ける。
沙友理に聞かれて瑠美は左右に首を振った。
「なにも……。指輪は見つけられなかったけれど、指を見つけることはできたんだよ? それを大神様に渡したら急に大きな声を上げて泣き始めて……それだけ」
今でもあの獣のような声を思い出すと背筋が寒くなる。
「指を見つけたの!?」
四葉が驚いた様子で聞いてきた。
瑠美は何度も頷く。
だけどその指に指輪ははまっていなかった。
「事故の衝撃で指輪だけが別の場所に飛んでいったのかもしれないね」
沙友理が難しい表情で、あごに指先を当てて言う。
そうなのかもしれない。
どっちにしても大神様の願いを叶えることはできなかった。
次にやることはなんだろうと瑠美は沙友理へ視線を向ける。