大神様の呪いのふみきり
「自分たちから大神様に接触することができれば、また探しものを手伝うことができるかもしれない」
「でも、どうやって?」

四葉からの質問に沙友理は黙り込んでしまった。
元々3人共霊感なんてないし、大神様に選ばれたことだってただの偶然だったかもしれない。

そんな中で、自分たちから大神様に会うことができるとは思えなかった。
「とても私達だけの力じゃ無理だよ、誰かに手助けをしてもらわないと」

瑠美が言う。
「霊能力者とか?」

沙友理に聞かれて瑠美は頷いた。
もう、それくらいしか方法は思いつかない。

だけど、霊能力者に相談するということは、それなりにお金が必要ということだ。
中学生の3人のお小遣いでまかなえる金額だとはとても思えない。

「霊能力者に相談する前に大人に相談しなきゃね」
沙友理の提案はもっともだった。
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