問題児は座敷わらし
やってしまった。
というより、
やはり屋上が開いているのは漫画や小説の中だけか、と落胆した。
さてどうしようか。
幸い、休み時間の携帯の使用は可能であるが…
先程の名前も知らない上級生。
なぜ内緒なのかはわからないが、探されているのだろうか。
誰かに聞かれたところで、僕は名前すら知らないのだから答えられるはずがない。
踵を返し、校内を探索することにした。
「なぁ、そこの男子生徒。女子生徒を見なかったか。廊下か階段に座り込んでる生徒。」
学校探索を始めてから少ししか経っていないのに捕まってしまった。
しかも、僕はその生徒が誰か直ぐに検討がついた。
あぁ、名前なんて案外必要ないのかも。
しかし、内緒と言われてしまったからには
僕は知らないフリをするべきなのだろう。
「いえ、見てません。」
見たくなかった、が本音だが。
あんな、幽霊みたいに座られたら誰だって関わりたくないに決まってる。
「そうか。ありがとう。ところで、お前、屋上に行ったか。」
「…いえ、行ってませんけど。屋上に何かあるんですか。」
「あぁ、いや。行っていないならなんでもない。じゃあな。お昼ちゃんと食べろよ。」
「はい。失礼します。」
というより、
やはり屋上が開いているのは漫画や小説の中だけか、と落胆した。
さてどうしようか。
幸い、休み時間の携帯の使用は可能であるが…
先程の名前も知らない上級生。
なぜ内緒なのかはわからないが、探されているのだろうか。
誰かに聞かれたところで、僕は名前すら知らないのだから答えられるはずがない。
踵を返し、校内を探索することにした。
「なぁ、そこの男子生徒。女子生徒を見なかったか。廊下か階段に座り込んでる生徒。」
学校探索を始めてから少ししか経っていないのに捕まってしまった。
しかも、僕はその生徒が誰か直ぐに検討がついた。
あぁ、名前なんて案外必要ないのかも。
しかし、内緒と言われてしまったからには
僕は知らないフリをするべきなのだろう。
「いえ、見てません。」
見たくなかった、が本音だが。
あんな、幽霊みたいに座られたら誰だって関わりたくないに決まってる。
「そうか。ありがとう。ところで、お前、屋上に行ったか。」
「…いえ、行ってませんけど。屋上に何かあるんですか。」
「あぁ、いや。行っていないならなんでもない。じゃあな。お昼ちゃんと食べろよ。」
「はい。失礼します。」