問題児は座敷わらし
バレている。
あれは確実に知っている目であった。
だとしても、僕は何も悪くない。
本当に知らないのだ。
先生の探している生徒のことなど。
入学したての生徒が答えられる方がおかしい。
そうだ。そうに決まってる。

平常心を取り戻そうとしつつ、入学してすぐ先生に嘘をついたという事実から目を背けられない。


そうやって頭の中をグルグルさせているうちに
昼休みの終わりを迎えた。
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