狼君の甘噛み溺愛





廊下にて―――









私は廊下に張り出されたクラス名簿を見て歩く。




廊下は知り合いや初めて会う人達の交流の場となっていて、ものすごく混んでいた。






(えっと...1年A組は...ここだ!)








教室の扉を開くと廊下以上の沢山の話し声が聞こえた。







(……!...まぁ当然だけど狼ばっかだなぁ...)


(私の本当の正体バレないように過ごしていかないと...)










自分の指定席に座ると、近くに座っていた女の子がこちらに近づいて話しかけてきた。





「ねーねー!初めましてだよね!?友達になろ!!」








「あたしは五十嵐くるみだよっ!よろしくね!!!」




「あ、えと、紫宮三葉です、よろしくお願いします...!」




「あ、せっかく友だちになったんだし、タメ口でいいよ〜」




「あ、うん、わかった..、!よ、よろしくね、くるみちゃん、!」





「うん、!よろしく!!」















朝のホームルーム後 ━━






















「そういやさ、みつはって学園寮に住む?」




「りょ、寮...?」




「入学式で説明されてたやつだよ!この学園には男子寮と女子寮があって、1部屋に2人住む寮のこと!」




「で、みつはは寮に住むの?」





「あー...うん家には帰らないと思うから寮かも。」





「じゃあさ、一緒の部屋に住もうよ!後で申し込み行こ!」




「え...!私でいいの?行きたい、!」





「よし、決まり!じゃ放課後いこ!!」






「うん!了解!」





「じゃ私は他のクラスの人達見てくるーーー!!」








(行っちゃった、凄いコミュ力だな...尊敬する、)



(...)



(放課後まで何しようかな...今日はオープンスクール的な感じで授業は明日かららしいからなー...)



(クラスのほとんどは友達とかと学校の色んな教室見に行っちゃったしな...)


(よし...!私も蒼真君の情報探れないか探しに行こっ!)













< 5 / 9 >

この作品をシェア

pagetop