足元のプレゼント
その後の1日
なにかに背中を押された感じがして飛び起きた。
変な夢でも見ていたのだろう。
そうだとしても飛び起きたから少し体が痛む。
今日が本番だというのに
もう終わりの空気が漂う街を
私はただひたすら眺めてみる。
家にいても寒いなぁ、と思っていると
子どもらしき声が聞こえた。
今年は何貰った?とか
頼んだものが来なかった!とか
元気で楽しそうな声が私の見ていた夢を思い出させる。
そうだ、私も確認しなきゃ。
と、探したはいいものの、
枕元には何も無い。
家の中を歩き回ったけどなにもない。
…あの大きなツリーの元へいこう。
家の中に何もないなら
あのツリーしかない。
今度はしっかり外着に着替えて家を出た。