私はお守りじゃありません! ~現代の大奥で婚約バトル!? 呪われた御曹司が「君は俺のお守りだ」と甘えてきます~
「きれい、か」
コスモは難しい顔をしてガラスビーズを眺める。
一鈴はコスモを見る。彼女はかわいい、きれい、というものを忌避しているようだ。
思えば、いつもカジュアルなパンツスタイルで、スカート姿を見たことがなかった。
「私はブスだから似合わないんだ」
「そんなことないですよ」
「慰めはいい。小さい頃からブスだのそばかすだの言われて来た」
それが一番のコンプレックスか。これ以上はその話題を避けたほうがいいだろうか。
「じゃ、一緒に莉衣沙さんへのプレゼントを作りましょう」
「こんな安物の材料で喜ぶのか?」
言ってから、コスモははっとする。
「すまない、失言だった」
「あははは!」
一鈴は笑う。
「笑うところか」
コスモはあっけにとられた。
「だって、その通りすぎ! ご令嬢なら高いピアスいっぱい持ってますよね!」
「そうか、笑うのか」
コスモは納得したようにうなずいた。
「私も笑うことにする」
「え?」
どういうことか、一鈴には理解できなかった。
結局、二人で莉衣沙にプレゼントするピアスを作った。ガラスのビーズを下げただけのシンプルなものだ。ビーズはラベンダー色の雫型で斜めに金色のラインが入っている。
「私が作った方は金具がガタガタだ」
「いいんです。細かく見る人はいないんですから」
「あいつ、喜ぶか?」
「少なくとも呟くネタになると思うんじゃないですか?」
一鈴が言うと、コスモは目を細めた。
「けなされたら一緒に笑おう」
「笑ったらすごい怒られそう」
顔を合わせて、二人でくすくす笑った。
「すぐ届けに行きましょうよ」
コスモは難しい顔をしてガラスビーズを眺める。
一鈴はコスモを見る。彼女はかわいい、きれい、というものを忌避しているようだ。
思えば、いつもカジュアルなパンツスタイルで、スカート姿を見たことがなかった。
「私はブスだから似合わないんだ」
「そんなことないですよ」
「慰めはいい。小さい頃からブスだのそばかすだの言われて来た」
それが一番のコンプレックスか。これ以上はその話題を避けたほうがいいだろうか。
「じゃ、一緒に莉衣沙さんへのプレゼントを作りましょう」
「こんな安物の材料で喜ぶのか?」
言ってから、コスモははっとする。
「すまない、失言だった」
「あははは!」
一鈴は笑う。
「笑うところか」
コスモはあっけにとられた。
「だって、その通りすぎ! ご令嬢なら高いピアスいっぱい持ってますよね!」
「そうか、笑うのか」
コスモは納得したようにうなずいた。
「私も笑うことにする」
「え?」
どういうことか、一鈴には理解できなかった。
結局、二人で莉衣沙にプレゼントするピアスを作った。ガラスのビーズを下げただけのシンプルなものだ。ビーズはラベンダー色の雫型で斜めに金色のラインが入っている。
「私が作った方は金具がガタガタだ」
「いいんです。細かく見る人はいないんですから」
「あいつ、喜ぶか?」
「少なくとも呟くネタになると思うんじゃないですか?」
一鈴が言うと、コスモは目を細めた。
「けなされたら一緒に笑おう」
「笑ったらすごい怒られそう」
顔を合わせて、二人でくすくす笑った。
「すぐ届けに行きましょうよ」