私はお守りじゃありません! ~現代の大奥で婚約バトル!? 呪われた御曹司が「君は俺のお守りだ」と甘えてきます~
「私は強くなんかないです」
コスモにも言われた。だが、自分では強いつもりなんかない。
「本当の私はすぐうじうじするし、私なんてって思うし、ダメダメです。呪いなんて解けやしません。強く見えるのは虚勢はってるだけです」
一鈴は顔を上げ、へらっと笑った。
「私が使ってた服とか、捨てないでくださいね」
「忘れないでくれっていう暗喩か? 君が戻る日のためにとってあるが」
「ブランドの服は高く売れるんですから、ちゃんとリサイクル用品の店に売ってくださいね」
「……下着も!?」
「変態! そんなわけないでしょ!」
「君が言い出したのに」
穂希は不服そうに反論した。
「爽歌さんとお幸せになってください。お似合いなんですから。両想いが結ばれたほうがいいです」
「なにを言ってるんだ」
「大切だって言ったじゃないですか。開運グッズも、爽歌さんからもらったもの以外は全部捨ててました」
「彼女は、友人として大切なんだ」
「またまたそんな」
一鈴はへらへらと笑う。
「無理せずお幸せに」
「なんで君は」
穂希は一鈴を抱きしめた。
突然の行動に、一鈴はよけられなかった。
「なぜ、はっきり好きだと言ってもわかってくれないのか。鈍感すぎるだろう」
言われて、一鈴はこみあげるものがあった。
鈍感なのはどっちだ。
ずっとこちらの気持ちをふりまわして。
「その「好き」は間違いです」
「間違いじゃない」
「爽歌さんと婚約したのに」
「まだしてない」
まだ、と一鈴の心にその言葉が響く。
コスモにも言われた。だが、自分では強いつもりなんかない。
「本当の私はすぐうじうじするし、私なんてって思うし、ダメダメです。呪いなんて解けやしません。強く見えるのは虚勢はってるだけです」
一鈴は顔を上げ、へらっと笑った。
「私が使ってた服とか、捨てないでくださいね」
「忘れないでくれっていう暗喩か? 君が戻る日のためにとってあるが」
「ブランドの服は高く売れるんですから、ちゃんとリサイクル用品の店に売ってくださいね」
「……下着も!?」
「変態! そんなわけないでしょ!」
「君が言い出したのに」
穂希は不服そうに反論した。
「爽歌さんとお幸せになってください。お似合いなんですから。両想いが結ばれたほうがいいです」
「なにを言ってるんだ」
「大切だって言ったじゃないですか。開運グッズも、爽歌さんからもらったもの以外は全部捨ててました」
「彼女は、友人として大切なんだ」
「またまたそんな」
一鈴はへらへらと笑う。
「無理せずお幸せに」
「なんで君は」
穂希は一鈴を抱きしめた。
突然の行動に、一鈴はよけられなかった。
「なぜ、はっきり好きだと言ってもわかってくれないのか。鈍感すぎるだろう」
言われて、一鈴はこみあげるものがあった。
鈍感なのはどっちだ。
ずっとこちらの気持ちをふりまわして。
「その「好き」は間違いです」
「間違いじゃない」
「爽歌さんと婚約したのに」
「まだしてない」
まだ、と一鈴の心にその言葉が響く。