私はお守りじゃありません! ~現代の大奥で婚約バトル!? 呪われた御曹司が「君は俺のお守りだ」と甘えてきます~
数日後。
一鈴は穂希が買ってくれたブランド服に身を包み、宝来家の正面玄関に立った。
出迎えた穂希と共にリビングに向かう。
そこには恭子と爽歌がいた。
「あなたは!」
恭子が驚愕の声を上げ、爽歌は顔を青ざめさせた。
「俺の恋人だ。愛人くらい、いいだろ?」
穂希は不敵に笑い、一鈴を抱きしめた。
爽歌は顔を伏せた。
「何考えてるの!? 爽歌さんの目の前で!」
恭子は一鈴をきっと睨む。
「恥知らず!」
一鈴はなにも言わずにへらへらと笑った。
「お父さまに言って、すぐに追い出していただくわ」
「父の許可などいらない。……が、一応、話しは通してある」
「私は認めません!」
「愛人なんてよくある話だ。爽歌だって、それくらいの覚悟はあるだろ?」
爽歌は答えられず、目に涙をためて穂希を見た。
穂希はそれを冷たく見返す。
「話はそれだけだ」
穂希は一鈴の肩を抱いてリビングを出て行った。
恭子は自分の息子が信じられなかった。
夫である滉一は、続けて女児を生んだ自分を責めなかった。
政略結婚だったのに自分だけを愛してくれた。
穂希には同じように一人を愛してほしかった。
「ごめんなさい、爽歌さん、息子を甘やかしすぎたようです」
「若い男性ですから、仕方のないことです」
爽歌はさみしげに微笑した。
「あの女はなんとしても追い出すわ」
恭子は断固としてそう言った。
爽歌は不安そうに恭子を見つめた。
一鈴は穂希が買ってくれたブランド服に身を包み、宝来家の正面玄関に立った。
出迎えた穂希と共にリビングに向かう。
そこには恭子と爽歌がいた。
「あなたは!」
恭子が驚愕の声を上げ、爽歌は顔を青ざめさせた。
「俺の恋人だ。愛人くらい、いいだろ?」
穂希は不敵に笑い、一鈴を抱きしめた。
爽歌は顔を伏せた。
「何考えてるの!? 爽歌さんの目の前で!」
恭子は一鈴をきっと睨む。
「恥知らず!」
一鈴はなにも言わずにへらへらと笑った。
「お父さまに言って、すぐに追い出していただくわ」
「父の許可などいらない。……が、一応、話しは通してある」
「私は認めません!」
「愛人なんてよくある話だ。爽歌だって、それくらいの覚悟はあるだろ?」
爽歌は答えられず、目に涙をためて穂希を見た。
穂希はそれを冷たく見返す。
「話はそれだけだ」
穂希は一鈴の肩を抱いてリビングを出て行った。
恭子は自分の息子が信じられなかった。
夫である滉一は、続けて女児を生んだ自分を責めなかった。
政略結婚だったのに自分だけを愛してくれた。
穂希には同じように一人を愛してほしかった。
「ごめんなさい、爽歌さん、息子を甘やかしすぎたようです」
「若い男性ですから、仕方のないことです」
爽歌はさみしげに微笑した。
「あの女はなんとしても追い出すわ」
恭子は断固としてそう言った。
爽歌は不安そうに恭子を見つめた。