私はお守りじゃありません! ~現代の大奥で婚約バトル!? 呪われた御曹司が「君は俺のお守りだ」と甘えてきます~
「おいしい!」
笑顔になった一鈴を見て、穂希もかじる。
「うまいな」
穂希は驚いて団子を見る。
「一鈴さんのおかげかな」
「団子屋さんとロケーションのおかげですよ」
「自分の手柄にしないんだ」
「謙虚なんですよ、私」
ふと見ると、近くをちょんちょんとスズメが歩いていた。
二人で食べ終えてゴミを店のゴミ箱に捨てたとき。
「穂希さん」
女性の声に、一鈴と穂希は振り返った。
そこには爽歌が立っていた。
カラスが舞い降り、スズメは逃げるように飛び去った。
爽歌は振袖を着ていた。桜色の地に小花が舞っていた。
「気分転換に来ました。偶然ですね」
爽歌はにこやかに言った。
「ここは昔、俺と爽歌がよく来た神社なんだ」
穂希が説明する。
彼女との思い出の神社か。自分を連れて来るなんて無神経なのか。
改めて見る二人は、やはりお似合いだった。
なんだかさみしい気持ちが沸いて来た。
仲間に入れない疎外感か。きっとそうだ。
お邪魔になるのも嫌だ。一人で帰ろうか。道はスマホで調べたらなんとかなるかな。
「三人で一緒にまわりませんか?」
爽歌がにこやかに言った。
「俺たちお参りはすんだんだよ」
「先に帰るので、お二人で行かれたら。女性をエスコートするのは男の務めですよ」
「しかし」
穂希が言い淀む。呪いを気にしてるのか、と一鈴は気が付いた。
「神社の敷地は神域なので大丈夫ですよ」
「違う。女性をエスコートというなら、君を置いて行くのはアウトだろ」
穂希が言う。
笑顔になった一鈴を見て、穂希もかじる。
「うまいな」
穂希は驚いて団子を見る。
「一鈴さんのおかげかな」
「団子屋さんとロケーションのおかげですよ」
「自分の手柄にしないんだ」
「謙虚なんですよ、私」
ふと見ると、近くをちょんちょんとスズメが歩いていた。
二人で食べ終えてゴミを店のゴミ箱に捨てたとき。
「穂希さん」
女性の声に、一鈴と穂希は振り返った。
そこには爽歌が立っていた。
カラスが舞い降り、スズメは逃げるように飛び去った。
爽歌は振袖を着ていた。桜色の地に小花が舞っていた。
「気分転換に来ました。偶然ですね」
爽歌はにこやかに言った。
「ここは昔、俺と爽歌がよく来た神社なんだ」
穂希が説明する。
彼女との思い出の神社か。自分を連れて来るなんて無神経なのか。
改めて見る二人は、やはりお似合いだった。
なんだかさみしい気持ちが沸いて来た。
仲間に入れない疎外感か。きっとそうだ。
お邪魔になるのも嫌だ。一人で帰ろうか。道はスマホで調べたらなんとかなるかな。
「三人で一緒にまわりませんか?」
爽歌がにこやかに言った。
「俺たちお参りはすんだんだよ」
「先に帰るので、お二人で行かれたら。女性をエスコートするのは男の務めですよ」
「しかし」
穂希が言い淀む。呪いを気にしてるのか、と一鈴は気が付いた。
「神社の敷地は神域なので大丈夫ですよ」
「違う。女性をエスコートというなら、君を置いて行くのはアウトだろ」
穂希が言う。