私はお守りじゃありません! ~現代の大奥で婚約バトル!? 呪われた御曹司が「君は俺のお守りだ」と甘えてきます~
「おいしいよ」
コスモがチョコを差し出してくれたので、あーん、と口に放り込んでもらった。カカオが濃厚だが苦味は少なく、甘さが口いっぱいに広がる。
「楽しそうだな」
ふいに穂希の声が降ってきた。
「いつの間に。早いですね」
「お参りだけで帰って来た。ぞうりが壊れたしな」
彼はコスモとは反対側の一鈴の隣に座った。
「一鈴さん、俺にもやってくれ」
穂希はチョコを指さす。
「嫌です」
「ふられてやんの」
コスモが一鈴の肩を抱いてにやりと笑った。
挑発に気付いて穂希は眉を寄せた。
「そんな性格だったのか」
穂希はコスモを見て顔をしかめた。
「素を見せてなかったのはお互い様だ」
コスモはにやにやと笑う。
「チョコ食べさせて」
コスモに言われ、一鈴はチョコを彼女の口に運んだ。ぱくっと食べて、コスモはまた穂希を見る。
「覚えてろよ」
「もう忘れた」
コスモが笑う。
「女子会してるんですから、穂希さんはあっち行ってください」
一鈴に言われて、穂希は鼻にしわを寄せた。
「次は俺だからな!」
捨て台詞を吐いて、彼は大股で歩き去って行った。
「そんなにチョコほしかったのかな」
一鈴が言うと、コスモはぷっと笑った。
コスモがチョコを差し出してくれたので、あーん、と口に放り込んでもらった。カカオが濃厚だが苦味は少なく、甘さが口いっぱいに広がる。
「楽しそうだな」
ふいに穂希の声が降ってきた。
「いつの間に。早いですね」
「お参りだけで帰って来た。ぞうりが壊れたしな」
彼はコスモとは反対側の一鈴の隣に座った。
「一鈴さん、俺にもやってくれ」
穂希はチョコを指さす。
「嫌です」
「ふられてやんの」
コスモが一鈴の肩を抱いてにやりと笑った。
挑発に気付いて穂希は眉を寄せた。
「そんな性格だったのか」
穂希はコスモを見て顔をしかめた。
「素を見せてなかったのはお互い様だ」
コスモはにやにやと笑う。
「チョコ食べさせて」
コスモに言われ、一鈴はチョコを彼女の口に運んだ。ぱくっと食べて、コスモはまた穂希を見る。
「覚えてろよ」
「もう忘れた」
コスモが笑う。
「女子会してるんですから、穂希さんはあっち行ってください」
一鈴に言われて、穂希は鼻にしわを寄せた。
「次は俺だからな!」
捨て台詞を吐いて、彼は大股で歩き去って行った。
「そんなにチョコほしかったのかな」
一鈴が言うと、コスモはぷっと笑った。