私はお守りじゃありません! ~現代の大奥で婚約バトル!? 呪われた御曹司が「君は俺のお守りだ」と甘えてきます~
***
「今頃怒ってるぞ」
意地悪くコスモは笑う。
意味のわからない写真を何枚も送られたらそりゃ怒るよな、と一鈴は理解した。
どんどんどん、とドアがノックされた。
コスモは一鈴と顔を見合わせたあと、ドアを開けに行った。
「一鈴さんはここか」
穂希の声がした。
「なにしにきた」
「お前と二人になんてしておけるか!」
コスモはぷっと吹き出した。
「単純。わかりやす……」
「うるさいな」
「穂希さんですか? 莉衣沙さんのこと、聞かせてもらえませんか?」
「そうだな。入れよ」
穂希を招き入れ、コスモはベッドに座った。穂希は一鈴の隣に座り、その肩を抱く。
「やめてください」
一鈴はすぐにその手をほどき、穂希は不満そうに眉を寄せた。
「そちらでわかったことはあるか? 警察は介入するのか?」
コスモが切り出す。
「倉持のご両親の希望で警察は呼ばない。突き飛ばされたと本人が言うだけで、その形跡もない。母と手分けして調べているが、怪しい人物は見つかっていない」
「婚約者に指名した女性が疑われているのに母親任せ、厄除け任せね」
「俺は仕事で忙しい」
コスモが揶揄すると穂希はむっとした。
「役割分担ってことでいいじゃないですか」
一鈴が言った。
「優しいな」
「優しいね」
声がかぶって、穂希とコスモはにらみあった。
「なにかわかったら教えて頂けますか?」
「約束しよう」
穂希はうけあった。
一鈴たちは病院での莉衣沙の様子を話した。
「調べようとする気持ちはありがたい。が、やめろ。どんな災いが降ってくるかわからない」
彼はそう言って一鈴の手を握った。
「いちいちやめてください」
一鈴はすぐに手をふりほどく。
コスモにぷっと笑われ、穂希は不機嫌に彼女をにらんだ。
「今頃怒ってるぞ」
意地悪くコスモは笑う。
意味のわからない写真を何枚も送られたらそりゃ怒るよな、と一鈴は理解した。
どんどんどん、とドアがノックされた。
コスモは一鈴と顔を見合わせたあと、ドアを開けに行った。
「一鈴さんはここか」
穂希の声がした。
「なにしにきた」
「お前と二人になんてしておけるか!」
コスモはぷっと吹き出した。
「単純。わかりやす……」
「うるさいな」
「穂希さんですか? 莉衣沙さんのこと、聞かせてもらえませんか?」
「そうだな。入れよ」
穂希を招き入れ、コスモはベッドに座った。穂希は一鈴の隣に座り、その肩を抱く。
「やめてください」
一鈴はすぐにその手をほどき、穂希は不満そうに眉を寄せた。
「そちらでわかったことはあるか? 警察は介入するのか?」
コスモが切り出す。
「倉持のご両親の希望で警察は呼ばない。突き飛ばされたと本人が言うだけで、その形跡もない。母と手分けして調べているが、怪しい人物は見つかっていない」
「婚約者に指名した女性が疑われているのに母親任せ、厄除け任せね」
「俺は仕事で忙しい」
コスモが揶揄すると穂希はむっとした。
「役割分担ってことでいいじゃないですか」
一鈴が言った。
「優しいな」
「優しいね」
声がかぶって、穂希とコスモはにらみあった。
「なにかわかったら教えて頂けますか?」
「約束しよう」
穂希はうけあった。
一鈴たちは病院での莉衣沙の様子を話した。
「調べようとする気持ちはありがたい。が、やめろ。どんな災いが降ってくるかわからない」
彼はそう言って一鈴の手を握った。
「いちいちやめてください」
一鈴はすぐに手をふりほどく。
コスモにぷっと笑われ、穂希は不機嫌に彼女をにらんだ。