家出少女の反抗
そして夜。
「ちょっと、外に行ってくる」
「先生の所にいくの?気をつけてねー霞」
お風呂だったり、寝泊まりする準備をし終えた私達。
怜音先生も手伝ってくれたから、一日で終わった。
けれどもう何週間も働かされているような精神的にも来るような出来事が多かった。
愛とは、その日その言葉が最後だった。
何故なら一緒の相席部屋で、帰ってきたときには寝ていたからだ。
よほど疲れていて、メンタル的に来ていたのか少し唸っていたのを見ていたら心が苦しい気持ちになった。
その話はさておき、早速愛に伝言をしたあとーー私は銀行帰りの怜音先生を待つ。
「………霞?お前こんな所で何してる?」
困惑した様子で、怜音先生が帰ってきた。
私はポケットからタバコを取り出して、怜音先生の前に差し出す。
「お前……こんなもの……何処で?」
「早風さんから、差し入れ。「どうせ明日も仕事で早いんだから、一服でもしないと気がすまないでしょ?」だって」
「人の体を心配するなら、タバコじゃなくて缶コーヒーを貰いたかったが………まぁ、何だかあいつらしいな」