家出少女の反抗
第三章
怜音先生の悲しい過去
「霞ちゃん。今日は楽しかったよ。従業員に怒られてしまうかもしれないけどそんな事気にしないぐらいに、ストレス吹き飛んだ。僕の我儘に付き合ってくれてありがとう」
「いいんですよ。どうせ土曜日なんて何もすることないですし………」
「もう二人とも!!余韻に浸ってないで、帰るよ!!」
夕暮れ時の公園は私達三人しかいない。
夜近くなってきたから、寒気がしてきた。
遊び疲れて、汗が止まらなくなったからコートなどを脱いだ結果寒くなったからだ。
「さーって!!ネカフェに着いたー!!明日は何して遊ぶ?霞?」
「え…!?また遊ぶの!?いい加減疲れちゃったから、休むって考えはないわけ!?」
「休みの日っていうのは、遊ぶためにあるんだよ?だって若いうちにいろんな体験を積んだほうがいいでしょ?」
「愛は、元気だね………どうしてその元気を勉学にいかそうとしないのかな?霞ちゃんが困っているでしょ?」
車から荷物を取り出し、従業員に手渡している最中早風さんが苦笑い。
「いいでしょ!!遊んでないとパパ活なんてやってられないぐらいストレスが溜まるんだよ!!知らないでしょ!!私の苦労を!!早っちの馬鹿!!」
怒ってしまった愛は、舌を出してネカフェの奥へ戻ってしまう。
「ごめんなさい……愛が相変わらず我儘で……」
「あのぐらいの年頃の女の子ってのは、扱いが難しいからね。仕方ないよ」