家出少女の反抗
肩で笑ってみせる早風さん。
でも目元は相当疲れてる。
スタッフも呆れ顔。
それはそうかもしれない。
パパ活しているって誰しも聞くと、アバズレだって勘違いされているからだろう。
まぁ、愛は事情持ちだから仕方ないって私は知っているけど。
「さてと霞ちゃんも、今日は早めに寝て疲れを取ったほうが体のためだよ。おやすみ」
全ての荷物を出し終えてくれた、早風さんは手を振った。
「おやすみなさい。早風さん」
私も手を振り、指定の部屋に戻る。
案の定愛と他愛もない恋バナをして、打ち解けた。
楽しい気分で寝てしまおうと、目を瞑ったら。
突然として電話がなった。
それは、愛の携帯からではなく私のスマホからだった。
素早く手を取り、電話をしようとしたが手が止まった。
その通知の内容からして、潤だったのだ。
ゴクリと喉が鳴り、手がかすかに震えた。
こんなに電話1つで動揺するなんて、どうかしてる。
ーーいや、おかしいことでは無い。
全てを壊されたのは、この潤という男が全ての元凶である事には違いないから。
一体、どうしよう………。
私は今すぐ電話を取ったほうがいいのか?
それとも無視して、無かったことにしてしまったほうが身の安全のためなのかーーー。
私の答えはーーーすぐ決まった。