家出少女の反抗

だけど、友達である愛があんなに字だらけで人質にされているって考えたら、動かないわけには行かない。





ーー一生懸命、たたかってくれた友達を……無駄死にさせるわけには行かない!!





「霞!!早く来るんだ!!元に戻ろう!!僕と!!僕と一つになって、この世界から抜け出してくれ!!」





周囲がざわめく。




それは、そうだろうと思った。



「一つになろう」という発言で、良からぬ事を周りは感づいたからだ。






「霞っ!!来たらだめ!!」




目を覚ました愛がそう叫んだ。




その瞬間、潤が喉元を苦しめたのだけど。





「愛を……どうして……?何処で………」






「待ち伏せしたのさ。君が、例のネカフェで出入りしているのをつけて知ったからね」





いつの間にか、尾行されていたのか………知る由もなかった。





全然気が付かなった。




「あのババアもうるさかったなー。君が帰ってこないって話した瞬間、見捨てたくせに「まさか、潤貴方何もしてないでしょうね!!」ってといた出してくるんだから」





半笑いでケタケタ笑うその姿は、人の血を通わせていないゾンビのように見えた。




「じゃあ、その時いったの?私との関係を?」






愛の顔や、皆の顔が凍りつく。




確信が事実に近づいた時、人は衝撃を抑えきれないくらいに動揺する。
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