ゾンビ化した総長に溺愛されて始まる秘密の同居生活
「はふっ……はふっはふっ」

 これはやけどしたかもしれない……熱がる私を見ていたのか勇人が私に近づいた。

「大丈夫か?」
「ご、ごめん。熱かった……」

 すると勇人が私を思いっきり抱き寄せてキスをした。そして彼の冷たい舌が私の熱々の口の中を舐めまわす。

(あ、熱さとぴりぴりした感じが消えてってる……?)

 彼の冷たい舌が、私の口の中を冷やしてくれているのが分かった。15秒ほどすると熱さは完全になくなっていった。
 私は彼から唇を離し、もう大丈夫だと告げる。

「冷めたよ。ありがとう」
「……なら良かった」
(とりあえず、息かけてしっかり冷ましてから食べよう)

 こうして私はなんとか食事に戻る。蓋をひっくり返して皿替わりにし、そこに麺を置いてから息をふーーふーーとかけて冷ましてから頂く。

「むっ」

 美味しい。先ほどはあまりの熱さで感じられなかっただしの柔らかい味わいを感じる。私が食事している様子を勇人は左横から興味深そうに見つめていた。

「さめてる?」
「うん。さっきはありがとう」
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