ゾンビ化した総長に溺愛されて始まる秘密の同居生活
第7話 桜風医療研究所
「……」
あれからどれくらい眠っただろうか。パチリと目を開けると目の前にはラブホテル跡の部屋の天井とも、自宅の部屋の天井とも違う見知らぬ白い天井と銀色に輝くカーテンのレール台が飛び込んでくる。
それに視界の左側には点滴台がある。
「?!」
私はガバッと飛び起きた。この部屋は……病室か?
(私しかいない。多賀野くんは?!)
白い壁で覆われた個室。窓は一切なく、右側には茶色い棚があり小さな黒い薄型テレビが置かれている。
「こ、ここは?!」
すると白いドアが左右に開閉し、白い防護服を着た人間がぞろぞろと入って来る。
「田中果林さん。気が付きましたか?」
「……ここはどこなんですか? 多賀野くんはどこにいるんですか?!」
「落ち着いて聞いてください。ここは桜風医療研究所になります。多賀野勇人くんも別室にいますから心配なく」
「へ……? 医療研究所?」
私はあれからあの部屋で寝たはずだ。それが何故か桜風医療研究所に搬送されている。
(……捕獲されたんだ)
私と勇人は捕獲されたのだ。
「……多賀野くんは、多賀野くんは。無事なんですか?」
「彼はタイプヴァンパイアですから無事も何も……」
「無事なんですよね?! 変な事してないですよね?!」
あれからどれくらい眠っただろうか。パチリと目を開けると目の前にはラブホテル跡の部屋の天井とも、自宅の部屋の天井とも違う見知らぬ白い天井と銀色に輝くカーテンのレール台が飛び込んでくる。
それに視界の左側には点滴台がある。
「?!」
私はガバッと飛び起きた。この部屋は……病室か?
(私しかいない。多賀野くんは?!)
白い壁で覆われた個室。窓は一切なく、右側には茶色い棚があり小さな黒い薄型テレビが置かれている。
「こ、ここは?!」
すると白いドアが左右に開閉し、白い防護服を着た人間がぞろぞろと入って来る。
「田中果林さん。気が付きましたか?」
「……ここはどこなんですか? 多賀野くんはどこにいるんですか?!」
「落ち着いて聞いてください。ここは桜風医療研究所になります。多賀野勇人くんも別室にいますから心配なく」
「へ……? 医療研究所?」
私はあれからあの部屋で寝たはずだ。それが何故か桜風医療研究所に搬送されている。
(……捕獲されたんだ)
私と勇人は捕獲されたのだ。
「……多賀野くんは、多賀野くんは。無事なんですか?」
「彼はタイプヴァンパイアですから無事も何も……」
「無事なんですよね?! 変な事してないですよね?!」