ゾンビ化した総長に溺愛されて始まる秘密の同居生活
(お父さんの部屋に行こう)
お風呂に入る前に、父親が言っていたマニュアルとやらを取りに私は2階の父親の自室に向かう。後ろからはとことこと勇人もついてきてくれた。
茶色いドアをがちゃりと開けると、中は黒い天井まで届く本棚がずらりと並んでいる。奥の真ん中にデスクとノートパソコンが置かれていた。父親は綺麗好きなので掃除はしっかりと行き届いている。
私はデスクの引き出しを1つずつ開いていく。すると右側の1番下の大きな引き出しの中に青いファイルがあった。表紙にはゾンビパニックが起きた時のマニュアルと記載されている。
(これだ)
表紙をめくると、このような文言が書かれていた。
「桜風医療研究所では、あるウィルスを取り扱っている。そのウィルスが漏れ出た場合、端的に言えばゾンビが大量発生してしまう。その為にこのマニュアルを残しておく。田中文一」
田中文一というのは父親の名前。となるとこのマニュアルは父親が作成したものだろうか。
私は次のページをめくる。
「ゾンビを見た場合はただちに警察へ連絡する事。警察は桜風医療研究所と通じておりゾンビパニック専用に扱う部署も存在している」
「感染した場合特効薬はない」
お風呂に入る前に、父親が言っていたマニュアルとやらを取りに私は2階の父親の自室に向かう。後ろからはとことこと勇人もついてきてくれた。
茶色いドアをがちゃりと開けると、中は黒い天井まで届く本棚がずらりと並んでいる。奥の真ん中にデスクとノートパソコンが置かれていた。父親は綺麗好きなので掃除はしっかりと行き届いている。
私はデスクの引き出しを1つずつ開いていく。すると右側の1番下の大きな引き出しの中に青いファイルがあった。表紙にはゾンビパニックが起きた時のマニュアルと記載されている。
(これだ)
表紙をめくると、このような文言が書かれていた。
「桜風医療研究所では、あるウィルスを取り扱っている。そのウィルスが漏れ出た場合、端的に言えばゾンビが大量発生してしまう。その為にこのマニュアルを残しておく。田中文一」
田中文一というのは父親の名前。となるとこのマニュアルは父親が作成したものだろうか。
私は次のページをめくる。
「ゾンビを見た場合はただちに警察へ連絡する事。警察は桜風医療研究所と通じておりゾンビパニック専用に扱う部署も存在している」
「感染した場合特効薬はない」