私を変えて
「ってあれ?なんの話だったっけ?」

瞳子ちゃんとの思い出を振り返ってほっこりしてたら忘れちゃった。

「彩葉が残念だよねーってハナシ。」

「あっ、そうだった!なんで残念なの?」

そう言いながらまたフィッシュバーガーに目を落とす。

もうキャベツと下のバンズがちょっとしか残ってない。

「やっぱ二個買えばよかった〜。」

「あんたやっぱ食べ物のことしか頭にないじゃん。」

瞳子ちゃんが呆れたようにこっちを向く。

「へへ?ひひふはへひははへははいへはいふはほ?」

少し残念に思いながら最後の一口を頬張る。

「何だって?」

とりあえずじっくり味わわないと。
話はそれから。

「だから〜、」

最後の一口を飲み込んでまたいちごミルクに手を伸ばしながら続ける。

「生きるためには食べなきゃいけないでしょ?私達はなんのために生きてると思う?」

「オタ活。」

瞳子ちゃん、即答。
そういえば瞳子ちゃんはゲームとアニメガチ勢の筋金入りオタクだったな。
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