私を変えて
「別にモテなくたっていいもん!フィッシュバーガーが私の恋人だもんね!」

「なんでモテないか考えたことある?」

「ない!別に自分のこと可愛いとか思ったことないし。」

瞳子ちゃんが私の全身に視線を走らせる。

「ちゃんと鏡見たことあるかい?」

そう言って鏡を手渡してくる。

今日の私なんか変なのかな。

「うーん、いつもとあんま変わんない気がするけどな・・・。」

「嘘でしょ?」

「あっ!ひょっとしてこっそりおやつにチータラ持ってきてたのバレた?」

「フィッシュバーガーの匂いだと思ってたけどあれチータラだったの?」

呆れ倍増、といった顔。

「だってお腹空いちゃうんだもん。臭い?」

「そんなことは問題じゃないわよ。ちゃんと鏡見て!」

「あっ!」

「何?」

「さては私が新しい髪型にチャレンジしてきたことに気づいちゃった?どう?ポンパドールだよ!瞳子ちゃんに気づいてほしくて内緒にしてたけどバレちゃったか〜。」

「は?それポンパドールだったの?ずっとなんで今日はちょんまげしてるんだろうって不思議だったのよ。」

「昨日本屋さん行ったらレジにCyunCyunの最新号が並べてあって、表紙のモデルさんがポンパドールしてて可愛いな〜って。」

えへへと笑ってみせる。
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