瀬良くんが私を諦めない
私を困惑させないでください
「おはようございます!純恋先輩!」
「おはよう。」
昨日の宣言通り朝から迎えにきてくれた瀬良くん。
好きって気づいたからか彼氏になったからか異様に眩しい、気がする
「はい、」
目の前に出てきた瀬良くんの右手、
いつもの私ならわからないふりして逃げちゃうけど、
「先輩ったらにぶ…」
「なんか言った?」
「何も、言って、ないです、」
今の私ならさすがにわかる
瀬良くんに何か言わせる隙もなく、私は瀬良くんの右手を握った。