冷徹な総長様がただの幹部(私)を溺愛してくる
絶対的な境界線
カーテンの隙間からチラつく光に起こされ、近くにあった置き時計を手に取った。

現在の時刻は11時10分。ちょうど三限目が始まった頃だろう。

昨日遅くまで資料を作っていたせいでついつい寝過ごしてしまった。

補講期間の今は四限までしか授業がないから、今から朝食とってストレッチして行ったらちょうど下校中の部下に会える。

ここ最近学校を留守にしていたのでたまには行ってみようと思い、ベッドから降りた。



豹牙さんがほとんど学校に行かないように、実は私も豹牙さんほどではないが学校に行っていない。

勉強は教科書読めばだいたい分かるし、分からなくても豹牙さんか裕次郎さんに訊けば解決するから。


他の幹部も似たような感じで、真面目に通っているのは【黎明】にも【堕天】にも属していない一般の生徒ぐらいだ。


あぁでもあやなとその友達も通ってはいるのか。
あと私の指示で情報収集している部下と留年寸前の奴らも。
< 107 / 253 >

この作品をシェア

pagetop