冷徹な総長様がただの幹部(私)を溺愛してくる
✕✕の姫
寝不足で頭がぼーっとしていても身体はいつも通り動くから不思議だ。習慣ってすごい。
昨日の豹牙さんの発言の衝撃が抜けきらないまま廊下を歩いていると
「い、一条さん・・・!」
と呼び止められた。
数年ぶりに聞いた苗字に眉をひそめる。
後ろを振り返るとあやなが小走りでやってきた。
「下の名前で呼んでください」
開口一番にそう言うとあやなの肩が大袈裟にはねた。
「え、ご、ごめんなさい!・・・あ、えと・・・・・・、冴妃、さん?質問があって来たんですけど、その・・・姫って何すればいいんですか?」
私の方が身長が高いから上目遣いで見つめてくる。
「構成員たちを癒すのがあなたの役割です。もしセクハラされたならすぐに報告してください。対処します」
「構成員たち・・・だけですか?日比谷先輩とか、他の幹部の方たちはいいんですか・・・?」
昨日の豹牙さんの発言の衝撃が抜けきらないまま廊下を歩いていると
「い、一条さん・・・!」
と呼び止められた。
数年ぶりに聞いた苗字に眉をひそめる。
後ろを振り返るとあやなが小走りでやってきた。
「下の名前で呼んでください」
開口一番にそう言うとあやなの肩が大袈裟にはねた。
「え、ご、ごめんなさい!・・・あ、えと・・・・・・、冴妃、さん?質問があって来たんですけど、その・・・姫って何すればいいんですか?」
私の方が身長が高いから上目遣いで見つめてくる。
「構成員たちを癒すのがあなたの役割です。もしセクハラされたならすぐに報告してください。対処します」
「構成員たち・・・だけですか?日比谷先輩とか、他の幹部の方たちはいいんですか・・・?」