冷徹な総長様がただの幹部(私)を溺愛してくる
No.1の座
さすがと言うべきか、豹牙さんは一晩寝たら全快した。
元々寒暖差のせいで風邪を引いただけらしいので納得といえば納得だ。

あの日以来姫になるかならないかの話は出ていない。

でもあの日をきっかけに変わったことが一つある。


それは私が豹牙さんの食事を作るようになったこと。


まさか豹牙さんともあろうお方がコンビニ弁当やインスタント系に頼り切っているとは思わなかった。

それらが決して悪いわけではないが、絶対に栄養が偏っているので健康にいいとは言い難い。


豹牙さんには長生きしてもらわないと困るのに。


ということを含めて「豹牙さんの食事を作らせてください」とお願いしたら条件をふたつ提示してきた。

1.費用は全て豹牙さんが支払うこと。
2.料理は豹牙さんの部屋で作ること。

両方豹牙さんの負担になるだけでは・・・?と心配したら「冴妃の料理は美味いから等価交換だろ」と断言された。

豹牙さんにそこまで評価かれるなんて光栄だ。自炊頑張ってきてよかった。
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